大葉(青じそ)のちから
大葉(青じそ)(シソ)は、古くから薬効があるとして重宝されてきた野菜で、ビタミンA、ビタミンC、ミネラルなども豊富で栄養的にもばっちりの野菜です。鉄分とその吸収を助けるビタミンCがバランスよく含まれているので、貧血予防になります。また、豊富なビタミンCにもガン予防作用もあります。
大葉(青じそ)が刺身のツマとして使われる一番の理由は、大葉(青じそ)の持つ殺菌力と防腐効果とその香りです。 殺菌作用は、細かく刻めばより効果が高まります。また、大葉(青じそ)を原料とした漢方薬「香蘇散」には魚が原因のじんましんの症状に効果があるそうです。大葉(青じそ)は殺菌、防腐で食中毒の予防効果も期待でき、魚のじんましんにも効果がある、刺身のツマとしてはもってこいの薬味という訳です。
この殺菌効果のある成分は、ペリラアルデハイド、リモネンなどのしそ(シソ)の独特の香りの成分が主です。その他にも、食欲を高めたり、精神を安定させたりするという効果があります。精神安定には、カルシウムが神経の刺激伝達などに関与し神経を安定させる作用のがあるので精神安定になります。
がんの予防にも効果が高いと言われています。
アメリカの国立ガン研究所では、がん予防のための植物リストに入っています。
ガンや動脈硬化などを引き起こす有害な活性酸素から身体を守ってくれる(抗酸化作用)があるのです。抗酸化作用がある成分で大葉に含まれる豊富なβ―カロテンにガン予防効果があると注目されています。
驚異的なβ-カロテンが大葉(青じそ)には大量に含まれています。β-カロテンは免疫力を高める効果があり、抗酸化作用があるといわれています。β-カロテンの含有量は野菜の中でもトップクラスに入ります。β-カロチンは、体内で必要に応じてビタミンAに変わり、その抗酸化作用により活性酸素を抑える働きがあります。その抗酸化作用により活性酸素を除くことでコレステロールの酸化を防ぎ、血液をサラサラにして血管の詰まりを防ぐ他、ガンや老化、生活習慣病の予防に効果を発揮します。抗酸化作用とは、簡単にいえば錆びないという事!アンチエイジング効果ということなのです。
α-リノレン酸が多く含まれています。体内で分解されると「EPA・DHA」という栄養素を生成し、老化で働きが弱くなった脳の神経細胞を活性化させる働きがあります。摂取することで、体内で「EPA・DHA」が増え、神経細胞の死滅を防ぎ、さらに細胞の働きを活性化するので認知症予防になるということなんです。また、体内でイコサペンタエン酸(IPA)に変わり血液をサラサラにする効果があるので、脳卒中や心筋梗塞の予防に効果があります。
また、ロズマリン酸という成分が含まれており、この成分はポリフェノールの一種で、免疫機能を正常に保ち、血液をサラサラにし、体脂肪を分解する働きがあります。それに加え血糖値を抑制する働きもあります。ロズマリン酸はその抗酸化力で活性酸素を抑えるほか、炎症反応を起こりにくくする働きがあります。よって炎症が起きた時に悪化を抑えるだけでなく、炎症が起きにくい体をつくることもできるのです。
アトピー性疾患や花粉症、金属アレルギーなどのアレルギー反応も炎症なので、シソを摂取する事で予防が可能になります。全体的にバランスよくビタミン、ミネラル類が含まれていますので昔から薬草と呼ばれているそうです。
大葉(青じそ)には様々なファイトケミカルが含まれていますが、その中でも最も注目されているのがフラボノイドの一種である「ルテオリン」です。
このルテオリンはヒスタミンを抑える役割をしている。つまり、アレルギーを抑える効能があるのです。
ですから、花粉症などのアレルギー性鼻炎に悩まされている春先には、この大葉(青じそ)を多く摂ることによって症状を和らげることができるのです。
α―リノレン酸は葉っぱに少ししか入ってません。たくさんとるにはしそ油がオススメです。ですが、しそ油にはロズマリン酸が含まれてません。結局のところ両方入っている葉っぱを食べるのが一番良いと言うことなのですはないでしょうか。